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「根気強く丁寧に治療してくれたおかげです」(一般的な歯周病治療例)

▼当院で実施した歯科衛生士による一般的な歯周病治療の症例をご紹介いたします。

こちらの方は、むし歯と歯周病ほか全体を治療して欲しいとのことで、ホームページを見て来院されました。初診時にまず専門の相談員から話を伺い、担当医と担当歯科衛生士で治療計画を立て、ご本人に確認していただきながら治療を進めていくことになりました。

歯周病検査最初に歯周病の精密検査を行った結果、重度の歯周病であることが分かりました。歯石が多く付着しており、歯がぐらぐらと動揺する部分もあり、ブリッジの脱落もありました。

そこで、歯周病リスクについてご説明し、スケーリングや歯ぐきの奥の汚れの除去を繰り返し、同時にご自身で日ごろの歯磨きが効果的にできるように、プラーク(歯垢)を染め出してブラッシングの仕方の説明や練習を重ねていきました。
(画像はイメージです。)

【※初診時の歯周病検査の結果】

歯周病検査

染め出しはお子さんの歯磨き指導の際に使うものという認識の方もいらっしゃいますが、大人にもとても有効で、正しいブラッシングを身に着けるために欠かせないものです。

染め出し

まず、専用の染色剤でプラークの付着度を歯科衛生士がチェックします。そこで磨けていないところを視認し、前回までと比較しながら、プラークの付着度を患者さんにチェックして頂きます。

歯周病治療後今度は患者さん自身に見て頂き、染色部で自分の苦手箇所や癖を把握して頂き、そこへのアプローチを一緒に行います。

仕上げに歯科衛生士が効果的にブラッシング、ポリッシング行います。

歯周病歯周病はむし歯と違い、自覚症状がなく静かに進行することからサイレント ディジース「静かな病気」と言われます。

定期的に歯医者にいくことのない方にとっては、気付いた時には歯を失ってしまうこともあります。日本人の成人の約8割が罹患していると言われ、世界で最も一般に蔓延している感染症としてギネスブックにも載っています。

ご本人は、過去に歯医者の麻酔で嫌な思いをしたことや、怖がりな部分があったとのことで、どうしても歯医者から遠のいていたとのことです。痛いことは苦手で、出血することを恐れ、柔らかく大き目の歯ブラシでなでるようにそっと磨いていました。

歯ブラシ歯みがき時の出血は、強く当てすぎで出てしまうことよりも、歯肉の炎症によって出ることが多いものです。

今回の歯周病治療とともに、ご自宅の歯ブラシも「ヘッド大きめ柔らかめ」のものから「コンパクトでふつうの硬さ」に変更し、今まで使っていなかった補助用具として歯間ブラシ、加えて殺菌水(POICウオーター)をお使いいただくようになり、改善が進んでいます。

歯周病は生活習慣病と言われており、歯周病菌だけではなく、日々の生活が大きく関わってくる病気です。食事、生活リズム、喫煙習慣の改善など、様々なアプローチが必要となってきます。歯科医院と患者様が二人三脚で継続的な信頼関係を築いていくことが何より大切だと考えています。

 

 

 

 

 

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