歯を削らない低侵襲治療
歯の削りを抑えられる「8の低侵襲治療」とは
虫歯治療において削らずに治すのは理想的な治療方法と言えるでしょう。ですが、削らずに虫歯を治すのは現在大変難しい状況です。そのため削る部分を極力少なくする治療が適切な治療方法ではないかと考えます。あい歯科医院西川口では8つの取組を行っておりますので、こちらをご紹介致します。
① 3Mix-MP法®
この方法は抗生物質や抗菌剤などを混ぜたお薬を塗布、または詰めることにより虫歯菌の活動を抑制していくものになります。こちらは虫歯に対してだけの治療ではなく、お口の中の様々な症状へも対応させることができます。軽度の虫歯であればこちらの方法で削るのを最小限にとどめ、自身の歯を守ることができます。
② ダイアグノデントを用いた早期発見
目視では確認できない部分に虫歯ができてしまうことも珍しくありません。このような場合に活躍するのがレーザーを使用して虫歯を見つけるダイアグノデントになります。通常の検診だけでは内部の虫歯を見つけることは困難なものですが、当院ではこちらの機器により虫歯の早期発見を行い、適切な治療を施します。
③ マイクロスコープ(拡大鏡)を使用
全ての虫歯を肉眼だけで判断するのは大変難しく、判断の難しい部分の治療では正常な部分まで削ってしまう可能性も考えられます。当院ではこのような部分に対し、必要に応じてマイクロスコープや拡大鏡にて対応しており、こちらによって細かな部分までの治療がし易くなりました。正常な部分を削ることなく削るのは最小限にとどめることができるだけでなく、さらに虫歯の早期発見にも役立ています。
④ ダイレクトボンディング・CR充填
ダイレクトボンディングやCR充填いう治療は、症状のある部分のみを削って人工物を詰める審美歯科の一つになります。歯に詰める人工物は一般的な治療ではインレーというものになりますが、ダイレクトボンディングやCR充填は、インレーと比較して削る量が少なく済むため、より優れた治療となっています。当院での削る治療ではこちらの治療を第一に考えています。
⑤ エキスカでの丁寧な虫歯除去
歯を削るための機器であるタービンのみで治療をすると、正常な部分まで削ってしまうこともあるため、エキスカという耳かきのような形状の機器を使用して仕上げを行います。これにより正常な部分を削ることなく虫歯を除去していくことができます。
⑥ 超極細のバーの使用
歯を削る際のドリルは太ければその分大きく削ることができ、患部に合わせて太さを選択して治療を行っていきます。当院では可能な限り細いドリルを使用するようにしており、必要以上に削ってしまうリスクを防いでいます。
⑦ う蝕検知液の使用
虫歯の部分のみを赤く染めるウ蝕検知液(虫歯検知液)を虫歯につけることにより、正常な部分との区別を明確にすることができます。こまめに使用することによって複雑に進行した際の虫歯でも適切に対応することができます。
⑧ 予防歯科を啓蒙
正常な歯であれば虫歯治療は必要ありませんし、もちろん削らなくても良いわけです。虫歯となってしまう原因を考え、的確なアドバイスができるよう、定期検診やメンテナンスをおすすめします。何よりも虫歯を予防することが保存治療では重要なのです。
CR充填(保険適用)で歯の切削範囲を抑えて虫歯を治療した症例
こちらの患者様は、お近くから虫歯で気になるところがあるということでご来院されました。お忙しい方で、土曜日の限られた時間での通院となりました。
▼治療前と治療後の口腔内(※症例画像はクリックで拡大します)
年齢・性別 | 20代男性 |
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治療期間/回数 | 1週間(2回) |
治療法/治療箇所 | CR充填(保険適用)/下顎:右下5・6・7番/左下6・7番 |
副作用とリスク | 強い衝撃で詰めものが欠けたり、剥がれたりする可能性があります。 |
患者様の初診時の口腔内
患者様の初診時の口腔内です。外から見ても、虫歯で黒くなっていることが解る状態でした。治療方法としては、以下の方法がございます。
- 虫歯になった部分を削って、金属やセラミックなどの詰め物(インレー)、或いはむし歯が大きい場合は被せ物(クラウン)。
- CR(コンポジットレジン)という、歯科用の柔らかいプラスティック素材で切削部分を埋め、その後に特殊な光を充てて固める方法(CR充填)。
(※レジンを用いた治療法は、歯科治療でとてもポピュラーな治療です。)
CR充填(保険適用)での処置を実施
今回は、そこまで深い虫歯ではなかったため、大きく削ってしっかり被せるクラウンではなく、CR充填を選びました。
CR充填は、削る量が少ないことや、どのような形にでも自由形成できるというメリットがあります。一方デメリットとしては、金属などの固い素材で大きく被せる方が耐久性に優れているところがあるなど、広い範囲で使用すると耐久性に劣るところがあります。
さらに、被せ物は型を取って専門の技工所で精密に製作するのに比べ、CR充填はお口の中で作業する部分が多いので、施術としては難易度高く、ドクターにより差が出やすいということもあります。
治療完了
CR充填後に形状を綺麗に整え、治療完了です。今回は、右下5・6・7番目と左下6・7番目と治療箇所が多数でしたが、審美性が高く、さらに保険適用での治療と言うことで患者様にも大変喜んでいただけました。
今後は、側面にまでむし歯ができないように、しっかりとブラッシング指導を受けていただき、定期健診で定期的にチェックとクリーニングをしていくことで、良い状態を維持して行きます。
虫歯予防・治療後のケアにあい歯科医院西川口がおすすめの歯磨剤
むし歯になりやすい方には、ブラッシング時にフッ素が多く含まれた歯磨剤が有効です。当院では、そのような方にはチェックアップスタンダードをオススメしています。
これには、フッ素が1450ppmと高濃度で含まれています。以前の1000ppmまでという規制が緩和され、現在はご自宅でも優れた商品が使えるようになりました。
現在、口腔ケア製品はどんどんと進化しています。あい歯科医院西川口では、【お口のケアの専門家】国家資格を持った歯科衛生士が、患者様一人ひとりに合った歯ブラシや補助器具、ペーストや洗口剤までご提案させて頂いています。セルフケアでお悩みや困った事などございましたら、どんなことでもお気軽に相談下さい。
川口市で歯を抜きたくない、また削りたくないという方へ
あい歯科医院西川口では歯を削ることの少ない低侵襲治療を行っています。川口市で歯を削らない、抜かない治療をご希望の方は当院までお気軽にご相談下さい。ご満足できるよう、スタッフ一同誠意を持って対応させて頂きます。