SRPとエアフローで口腔内環境を改善した症例
SRPとエアフローで口腔内環境を改善した症例
こちらの方は、当院のホームページをご覧いただき、ご来院された50代の女性患者様です。
初診時の主訴は、他の歯科医院で治療した歯の詰め物が何度も外れたこと、スケーリングの予約が取りにくかったことがきっかけの転院でした。
また、これを機に全体的に問題があるところはすべて治療したいとのご希望です。
初診時の状況と歯周病検査
見える部分の縁上歯石はもちろん、縁下歯石(歯と歯ぐきの境目よりも下にある歯石)も多く付着していました。
患者様は毎日コーヒーやお茶を飲む習慣があり、着色や歯石付着による歯の表面のざらつきを気にされてました。
初診時の歯周病検査の結果
- PCR:85%(プラークコントロールレコード:お口の中のプラークの残存率)
- BOP:48%(歯肉からの出血率)
※望ましい数値はPCR20%以下・BOP10%以下
歯磨き習慣としては1日2回、夜のみしっかり磨くようにしているとのことでした。
治療内容
- SRP:4回
(スケーリング・ルートプレーニング、歯石取り) - エアフロー:1回
(ジェット水流を使って、微粒子のパウダーを口腔内に吹き付けて汚れを落とす治療) - TBI:5回
(ブラッシング、口腔清掃指導)
コーヒーやお茶をよく飲んでおり、着色や舌ざわりの悪さは感じていたが歯医者は痛い、怖いというイメージがあり、行くことが少し億劫になっていたそうです。
今回はSRPだけではザラザラ感がぬぐえなかったため、特殊なエアフローの装置を使用しました。あわせて、ご自身でも適切な口腔ケアができるように効果的なお手入れ方法を習得して頂きました。
治療経過
1年後の検査結果では、下記のように改善が認められました。
- PCR: 85% ⇒ 63%
- BOP: 48% ⇒ 36%
歯磨き習慣は1日2回は5分以上、丁寧に磨く習慣へ改善。歯ブラシは V7、タフトブラシ、フロス、ポイックウォーターを処方しました。
患者様の感想は「自分の歯ではないみたいにツルツルになりました!」と大変喜んでいただきました。着色が取れたことで口腔ケアへのモチベーションが向上したそうです。現在も定期的なメンテナンスを継続中です。
年齢・性別 | 50代 女性 |
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治療期間 | 1年(10回) |
治療費(税込) | 保険適用+エアフロー5,500円(税込) |
副作用とリスク | ・治療後に、歯石に覆われたいた歯の一部が露出することで、一時的にしみる症状が出ることがあります。 ・歯ぐきが引き締ることで、歯ぐきの隙間が目立つことがあります |